読書感想│「結局、人生はアウトプットで決まる」&「学びを結果に変えるアウトプット大全」

趣味や好きなものへの思いを書き綴りたいとブログを始め2ヶ月ほど経ち、文章や表現に関する本を1冊読んでおきたいな・・・思っていたときに、書店の新刊コーナーで出会ったこちらの本。

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術 感想

著│中島 聡

こちらから試し読みできます↓

www.huffingtonpost.jp

ブログを書き始めた私にぴったりなタイトルだったので読んでみたところ、ブログやTwitterなどの文章に関してはもちろん、プレゼンや会議、人付き合いにまで通ずる「アウトプット」に関する重要さやテクニックが書かれた本でとても面白かったです。

 

著者はマイクロソフト社のプログラマーでウインドウズ95を作った日本人として有名な中島聡さん。ITに疎い方私は存じ上げませんでたが…そんな私でもすごく楽しめました!

ブログ、メルマガなどのアウトプットを長年されてきた方が、長年の経験をもとにした体験談、また実践されていることを書かれているでとても説得力があります。

 

中には、セルフプロデュース(セルフブランディング)をする事、ブログで実名を出すなど、かなり上級者向けというか、ハイレベルな考えもあり、万人がすべてまるっと真似できるというわけでは無いですが

  • 分かりやすい文章の書き方
  • 読んだほうが良い本
  • 続けるための技術
  • 自分が好きなことの見つけ方

など私のようなブログ初心者にも真似したい、実践できるテクニックも沢山ありました。

そしてセルフブランディングといったらなんだか芸能人の話のようですが、サブタイトルにもあるとおり「自分の価値を最大化して武器にする」というのはブログだけでなく仕事のプレゼン、就活、人との会話や文章、メール、そして婚活や恋愛にも通ずる大切なことですよね…。

 

私はその辺りがとても苦手で、営業職は向いていないと思ってますし、ディベート等、理論的に相手を説き伏せたり説明したりも苦手です。あと文章を書くのも。

小学生のときの読書感想文や日記も、「自分の感想を正直に書いたら低く評価されたとき恥ずかしいし、当たり障りのないものにしないと・・・」と本心に偽造を加えながら書いていたのでなかなか筆が進まず苦手で。

本書ではそんな日本の作文教育についても触れられ、自分の苦手意識は確かにここから来ているなとハッとしました。

そんな苦手意識を克服するためにも、これからもブログを通じ修行してアウトプット上手になれればと思います。

確かに文章を「伝えるための道具」と思うとすごく書きやすいですね!

 

この本そのものが、本書の中で書かれているテクニック「自分なりの付加価値をつけて、一次情報を取り入れ、分かりやすく」の集大成のようです。

趣味でビジネス書をちょこちょこ読むのですが、確かに誰が書いたのか分からない、元の情報(ソースというのでしょうか)もよく分からない本だと、なんだかふわっとしていて身に入らず、「ハズレだったな」と思ってしまう。

ネットの記事だとなおさら、書いている人の顔が見えないようなものが多いですよね・・・。

 

思えば私も、ものを買うにしても尊敬できる人、信頼できる人が薦めているものを買いたくなります。

やっぱりいくら技術が発展しても、発信する人の人の魅力、信頼は重要で、アウトプットによる「セルフブランディング」はけして大げさなことではないんだな、と改めて感じさせられた本でした。 

 

そしてもう一冊、同じアウトプット本ということで書店でもランキング上位に入っていたこちらの本も併せて読んでみました。

学びを結果に変えるアウトプット大全 感想

著│樺沢 紫苑

こちらはイラストや図解も多く、テキストや教科書といった作りの本。

  • アウトプットの基本原則
  • アウトプットの重要性さ
  • アウトプット力を高めるトレーニングの方法
  • 伝わる話し方 

など、精神科医の著者が、脳科学に裏付けられたアウトプットの手法を沢山紹介しています。

科学的根拠や心理学からみた要素が多く、すぐに実践できるテキストが欲しい!という方向けかと思います。

私個人の感想としては、理論やトレーニング方法について、とても分かりやすく書かれているとは思ったのですが、

先に紹介した本でいう「自分なりの付加価値」がある本のほうが私は好きみたいです。(こちらの本は教科書スタイルなのであえて抑えているんだと思いますが)

 

意図したわけでなく、たまたま目に付いたので読んでみたアウトプット本2冊でしたが、比べることによって「人の魅力」「経験談」が人を引き込む力はすごい、という事を実際に体感する体験になりました。