生きろ!ゾンビ・ヒロイン①『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のトレーシー

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ゾンビ世界を生き抜く可憐なヒロインたち

クラスのマドンナ、強くてボインのセクシーお姉ちゃんなど、ゾンビ映画に欠かせないヒロインたち。ゾンビ世界を逞しく生きるヒロインたちが好きなので、ヒロインに着目したゾンビ映画感想シリーズを始めることにしました。(男性の絵が描けないという消極的理由もあり。)

このシリーズには映画の内容の批評とか・・・・ゾンビたる存在についての議論とか・・・ロメロ以外はどうとか・・・・そういったものは一切ございません!根が深いので私には無理です!!!NO  WAR!!!
ただひたすら、「私が観たゾンビ映画の記録」ということでお付き合いいただければと思います。

描く順番も、最近観たりして思い出した順になるので、とくに意味はないですし・・
ヒロインと銘打っていますが、私が描きたい、気に入った子を取り上げるためメインヒロインではないこともあると思います。どうか気にしないで・・・

ダイアリー・オブ・ザ・デッドのあらすじと評価

ダイアリー・オブ・ザ・デッド [Blu-ray]

ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は2008年、アメリカのゾンビ映画
評価はボコボコに叩かれてますね、はい・・・。ゾンビを作りし巨匠、ジョージ・A・ロメロ氏の作品ということで期待もされていたでしょうしね・・。

 
~ざっくりとしたあらすじ~
とある森。映画学科の大学生たちが卒業制作のホラー映画を撮影している中ゾンビが現れ、ニュースで街がパニックになっていることを知る。みんなで家に帰らなきゃ!というストーリー。

学生映画の監督だったジェイソンが撮影した映像を使った、というていのドキュメンタリータッチの作品です。

なので基本的にカメラ視点。カメラに映っている範囲のことしか分からなくて、何か他の部屋でトラブルがあってバタンバタンしててもカメラ外のことなので分からないのです。臨場感が楽しめますし、そのあたりをうまく演出に使っていて、えーーそこゾンビーーー??みたいなアハ体験もできます。

天真爛漫さと意外性が魅力のトレーシーちゃん※中盤までのネタバレあり

この映画で私のイチオシはトレーシーちゃん。ヒロインである彼女が、怪物に森の中を追われるシーン・・・を学生たちが撮影している所からこの映画はスタートします。

「森のなかで追われるなんてベタすぎだし衣装はダサいし最悪!」と悪態をつく彼女はブロンド美人でスタイル抜群。男子からはポロリシーン入れようぜとか言われちゃう。移動中の車の中では彼氏とイチャイチャしたり、完全にすぐゾンビにやられそうなギャルの枠かと思うじゃないですか。

ところがどっこい、車が故障したピンチの際に修理をして仲間を救ったのはトレーシーちゃん。意外な特技です。さらには武装した移民のグループ(顔が怖い)にもビビらず物資のおねだりしたり。しまいにはグロスをもらったり。キュートに逞しく生きる姿がとても良いです。そしてラストでの彼女の行動が個人的に好き。

 

自由に生きていいじゃない※ここからラストネタバレ

ゾンビになってしまった恋人の後始末もした強いトレーシーちゃん。

ラストは辿り着いた仲間の家(豪邸)の庭にある森で、本当にゾンビになっちゃった怪物役の男子学生追われることに。

ここで面白いのが、冒頭の学生映画とシチェーションがまったく同じになること。そしてその場にいるのに助けずにそれを撮影し続ける監督のジェイソン。

(そもそもジェイソンはいかなるピンチの時もカメラを回し続けていたんですよね。カメラの充電の為にみんなを足止めしたり。世界に情報を伝えないと!とか言って。)

そして、偶然の産物でトレーシーちゃんポロリが!!!起きる!!!「これだよ!俺が撮りたかったのは!!」とジェイソン大興奮。

もちろんブチギレのトレーシーちゃん、自力でなんとかゾンビから逃げ、「やってられっか!!もう知らねーーー!!」と仲間を置いてキャンピングカーを運転し一人逃げてしまいます。

 

仲間を置いていくのはひどいかと一瞬思いましたか・・・

くだらない映画に参加させられ・・・ポロリまで期待されて・・・・色々連れまわされて・・・彼氏もゾンビになり・・・・

仲間の為に協力してきたのにゾンビ襲われても助けてもらえず撮影され続け・・・・

うん、もう怒っていいよ・・・・

うん、それでいい、自由に生きてくれ!トレーシーちゃんならきっとやっていけるさ!!

 

メッセージ性の強いゾンビ映画

  • ゾンビの倒し方のバリエーションが豊富
  • 教授がめちゃくちゃ格好いい

このあたりも個人的見所でした。社会や差別あたりへのメッセージ性も強いですし、割と暗めにしっとりゾンビを楽しみたいときにどうぞ。