生きろ!ゾンビ・ヒロイン②『カメラを止めるな!』松本逢花
観たゾンビ映画のヒロインを描いて感想を語るシリーーーズの第二弾です。第一弾はこちら↓
先日『カメラを止めるな!』をレンタルにてやっと観ることが出来ました。上映の回数が少なすぎて劇場に足を運べずじまいだったのです。地方民はつらいよ。もうさんざん絶賛の声が出尽くしているとは思いますが、凄く良い映画だったので語らずにはいられない。金曜ロードショーでのテレビ放送も控えていることですし、ネタバレはなしで感想を綴りたいと思います。
ざっくりあらすじ(ネタバレなし)
廃墟にてゾンビ映画を撮影中、本物のゾンビが出現!!!監督はそれでも撮影続行!カメラを止めない! というストーリーのゾンビ映画。まずこの37分のゾンビ映画が、カメラ1台、 ワンカットで作られていているのが純粋に凄い!グダグダするところや素人っぽい、 B級っぽい作りでツッコミどころ満載なのまた良し。そしてそれはただの序章にすぎず・・ そのあとが本当に面白くて驚きっぱなしの笑いっぱなしなんですよも〜〜ほんとに。
「見終わったあとにもう一度最初から見たくなる」の最高峰
練りこまれたストーリーにより伏線や謎を綺麗に回収してくれる作品って、うわーーー!やられたーーー!もっかい最初から観るー!ってなるじゃないですか。『カメラを止めるな!』はその最高峰です。観終わってすぐ2巡目に入りました。
もうすべてが伏線でしかないし、 感じた違和感がすべて綺麗に解決。さらに想像できない展開が起きて、 ハラハラと驚きの連続。
ちなみにゾンビものとはいっても内臓系のグロはないので、グロが苦手でも大丈夫・・・多分・・・( ゾンビ映画の見すぎで基準がわからなくなっている)。血は飛ぶけどB級映画ならではのザ・血のりって色ですし・・・。
絶叫シンデレラ・ヒロイン 松本逢花ちゃん
今作のヒロインはノーカットドラマに主演する、いまいちやる気のないアイドル。撮影中にゾンビが現れ、追われて追われて叫んで叫びまくる!不幸体質なベタベタヒロインです。やっぱりゾンビ映画はタンクトップにショートパンツだよね!!!日本人のアイドルって感じの華奢な手足が良い!!可愛い!!
あと裏ヒロインとして、後半に登場する真央ちゃんも良かったですね・・・・!引き込まれる。最近、判断が必要なことや集中したいことがあれば心の中で彼女に喝を入れてもらっています。
出演されているみなさん、本当に演技が上手いですよね〜。後半の展開を知ったあとだとさらに何重にも仕掛けられた深い演技に驚きます。
みなさんいわゆる無名の役者さんばかりだそうですし、プロデューサー役のどんぐり(竹原 芳子)さんに至っては50代で女優デビューされたんだとか。今作で一気に注目を浴び、みなさん続々と大手事務所に入ったりテレビや雑誌に登場していて、まさにシンデレラガール。
「面白い」はつくれる!!!
情熱をもって一生懸命に、全員一体となって作品を作る姿が本当に格好良く、輝いていて、心を揺さぶられます。実際にも300万円という低予算、 無名の俳優さんばかりで作られたこの作品。
「予算が少なかろうが、無名だろうが関係ねぇ!!アイディアと情熱があればここまで面白いものが作れるんだ!!!」と映画が叫んでる。
「お金が無いから出来ない、歳だから出来ない、○○だからできない・・・・」作品作りだけでなく、人生のすべてにおいてそんな言い訳をしてしまう、弱い心をぶん殴られた気持ちです。
好きなことに一生懸命になること、仕事ややるべき事に情熱をもって取り組むことって本当に素晴らしい。私もやらねば!一生懸命生きなければ!と奮い立たせられる映画でした。
三谷幸喜先生の作品とか、釣りバカ日誌みたいに定期的に金曜ロードショーで流してほしい。
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