生きろ!ゾンビ・ヒロイン4|『デス・フロア』シルヴィアちゃん
閉ざされたエレベーター×ゾンビパニック
2017年制作、比較的最近のイタリアのゾンビ映画『デス・フロア』。主人公はエレベーターに閉じ込められ、エレベーターという密室の中のみで進行していくという珍しい設定です。見えないところで何かが起きている恐怖、逃げ場のない恐怖。派手さはないですがゾンビ映画が好きな方なら楽しめると思います。
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過去のゾンビ・ヒロインシリーズはこちら→ソンビ・ヒロイン
あらすじとヒロイン
主人公は敏腕ビジネスマンのクラウディオ。職場のビルのエレベーターが故障してしまい中に閉じ込められてしまう。非常用インターホンや携帯電話で助けを求めるも、どうも外の様子がおかしい・・・。やっとの思いでこじ開けたエレベーターのドアから顔を出すと、そこは人が人を襲うゾンビパニックの世界でした。
ヒロインについては・・・・この作品には数人の女性が出てきて、出演時間的にもそんなに変わりがないんですよね。実質ヒロインは囚われのクラウディオでは・・・と迷ったのですが、一番奮闘したと思っているシルヴィアちゃんを描きました。可愛いし。
主人公への同情心、ゼロ。〜ラストネタバレ感想〜
まあこの主人公のクラウディオがクソ女たらし野郎でして。職場のかわい子ちゃんに手当たり次第手を出しまくり。もちろん不倫。さらに世の中金が勝つと思っていて人を見下しまくり。エレベーターに閉じ込められたときの態度もめちゃくちゃ横柄です。
そんな主人公なので、もうコイツはいつゾンビに食べられてもいいな・・・・と気軽に見ることが出来ます。奥さんはどうかこいつを見捨てて他の男性と幸せになってくれ。
この作品のゾンビはウイルス属性。基本動作=ダッシュで動きも速く、力も強いです。さらにエレベーターのドアをこじ開ければクラウディオを襲えることに気付くくらいに頭がいい。わりと最強クラスでは?閉じ込められていて逆にラッキーだったなクラウディオ。
もっとエレベーターの設定で色々見たかったな〜〜という願望は残りましたし、ずっと同じ場所で進行することからどうしても途中や退屈な時間があったものの
- ゾンビのクオリティが高い
- 見えない恐怖の描き方が上手
- 全体的に情緒がある
と良い部分も沢山あり見応えがありました。
散々な目にあい、警官マルチェッロ(めちゃくちゃいい人)との出会いでやや改心した(?)クラウディオ。なんとかエレベーターから脱出し、街を彷徨うところで映画は終わります。エレベーターを脱出した時の絵がとても良かったので、そこがラストシーンでいいじゃん!とも思いましたが、ゾンビパニック後の廃墟のようなイギリスの街並みが美しかったので結果オーライ。
まあゾンビものにスッキリするラストはほとんどないですから・・・・。(毎回言ってる気がする)
- 作者: 梅田カズヒコ
- 出版社/メーカー: 戎光祥出版
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