生きろ!ゾンビ・ヒロイン③『がっこうぐらし!』恵飛須沢胡桃ちゃん(実写映画版)

comatsu-sub.hatenablog.com前回の記事に続き、日本の最近の映画ネタになってしまいましたが・・・この子については描かずにいられなかった・・・!

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実写版映画『がっこうぐらし!』がとても良く出来ていまして。(そちらについてはこちらの映画のレビューで熱く語っております。)

comatsu-sub.hatenablog.comその中でも感心したのが、二次元のキャラクターを上手く実写のアイドルの姿に変換している点。細かな設定は変わるものの、なんというかキャラクターの本質をしっかりとらえて実写へ落とし込んでるんですよ・・・。ただのコスプレじゃなくて、しっかりと。

そしてみんな・・・可愛い・・・!文句なしに可愛い・・・!とくに主人公のくるみちゃんは、作品のアイコンにもなっていて、とても良いキャラクターに仕上がっておりました。

 

ラストアイドル 阿部 菜々実さん演じるくるみちゃん像

168センチの長身である阿部 菜々実さん。顔の小ささ、手足の長さがお人形のようで画面に映るたび惚れ惚れ。制服から覗くすらりとした手足、腹チラが眩しすぎる・・・!

そしてシャベルでバキバキとゾンビを倒す姿の激しいこと!カッコいいこと!!ここまでカッコいい殺陣が観れるとは正直思っていなかったので感激しました。美少女のアクションって最高ですよね。欲っしているものを的確に供給していただいた。

 

原作のくるみちゃんはみんなと同じくらいの身長なんですが、実写化では長身になっていて、これがキャラに凄く合ってる!陸上部設定にも映える。

がっこうぐらし! 2巻 (まんがタイムKRコミックス)

はつらつで元気で、みんなを守るために精神的にも肉体的にも頑張るけど、実は乙女で弱い所もある、そんなくるみちゃんの雰囲気がとても出てました。

 

主人公のくるみちゃん以外も、物語の主役である学園生活部のメンバーを演じるのは皆さん、秋元康プロデュースの「ラストアイドルグループ」のメンバー。

www.tv-asahi.co.jp

名前だけは聞いたことがあったのですが・・・。テレビ番組でバトルを繰り返し勝ち残った女の子がデビューするというスタイルだったらしいです。

そのメンバーの中で配役されているというまぁアイドル映画ではあるんですが、みんなちゃんとキャラクターに合ってるから問題なし。

みーくん役の清原梨央さんも個人的にツボでした。狂犬のような危ない美しさがたまらない。

 

マジすか学園の興奮、ふたたび

第1話

第1話

 

 秋元康さんといえば、AKB48の「マジすか学園」も最高で。ハマりました。可愛いアイドルがそれぞれのキャラを活かした不良キャラになっていて、時に汚く罵り合い、激しく殴り合う。

アクションも本格的ですし、ベタながら無駄のないストーリー、強いキャラクター性は特撮ヒーロー作品に近いものがある。

女の子のキャラクターを引き出し、的確に一番アツい設定を掛け合わせ、盛り上げ、興奮させてくれる、そういった作業が本当に上手いですよね〜。『マジすか学園』を面白いと思った人は『がっこうぐらし!』もハマるはず。

 

アイドル映画としても、日本のゾンビものとしても、漫画アニメの実写化としても、映画『がっこうぐらし!』はとても良かったです。そしてまんまとラストアイドルにハマりそうな予感。ちくしょう、秋元康め・・・・・・!

ドラマ『トクサツガガガ』も良いことだし孤独だったオタク女の人生を振り帰る

漫画の連載が始まったころは仲村さんと同世代だったはずがいつのまにか吉田さんや北代さんと同世代になっていましたこま津です。

www.nhk.or.jp

実写化ドラマが絶賛放送中の『トクサツガガガ』。もともと原作ファンだったのですが、ドラマもすごく良いですね。キャスティングやヒーロースーツの再現度も素晴らしいし、実写ということで人間関係のリアルさが際立ち、もう毎週ヒリヒリしています。 

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それに加え最近発売されてた御手洗直子さんの懐古オタク漫画(めちゃくちゃ面白いです)を読んで改めて思ったんですよ・・・・「学生時代からオタク仲間がいた人のことが心底羨ましい」と。私も仲村さんと同じく、人生の大半のオタク人生を細々と一人で過ごしていたので・・・。色々懐かしくなったので「仲間がいなかった女オタク」の人生を振り返ってみたいと思います。長いです。

腐女子になって四半世紀経つとこうなる?底?懐古編 (ZERO-SUMコミックス)

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今思えば兆候のあった幼少期

「外で遊ぶより絵本を読んだり絵を書くのが好き」と幼稚園の連絡ノートに先生から書かれるような子供でした。この頃から片鱗が出ていますね。初恋は『悪魔くん』のメフィスト2世です。片鱗出すぎですね。30年近く趣味変わってねぇ・・・。(ツンデレ好き)

悪魔くん

コロコロコミック愛読の小学校高学年時代

りぼんやなかよし、ちゃお・・・と少女漫画も大好きでよく買っていたのですが、遊びに関しては主にミニ四駆ハイパーヨーヨー等に熱中し、コロコロコミックを毎月愛読していました。姉妹しかいなかったので自主的に調べたり好きになったと思われます。

そして初めて買い与えられたハード、メガドライブ(両親のチョイス・・・)で一気にゲームっ子に。このころは無邪気に、ゲーム好きな女の子や男子と遊んでました。

シャイニングスコーピオン

  

一気に二次元への階段を転がり落ちた中学生時代

その後クリスマスなどのイベントでプレイステーションなどのハードが増えていき・・・。学校から帰ったらモンスターファームやろうとか、KOFやろうとか、レジェンドオブドラグーンやろうとか、そんなことばかり考えている女子中学生になりました。ネオジオフリークを毎号買ってイラストハガキも投稿してましたね。懐か死ぬ。

月刊 ネオジオフリーク 1997年 9月号 (SNK公認 NEO・GEOオフィシャル情報誌)

さらに私の人生を狂わせたツートップである『封神演義』と『シャーマンキング』に出会い、ファンロードを購読するようになり、同人という世界を知ってしまう。当時はまだ地方でも同人誌即売会イベントが開催されていたので、お小遣いて帰る範囲の同人便箋やラミカを買ってました。

漫研の子達の話に入れてもらう、古本屋の交流ノートで近所のお姉さんと会話する、といった交流はあったものの、結局仲間が出来るまでには至らず。

そうそうこの交流ノート、ルーズリーフを差し込むタイプのノートが店中に置いてあって、それで会話するツールだったんですよ。もちろんノートにその場で書くことも出来ますが基本家で書いて来て差し込むスタイル。名指しで捧げ絵と記載があれば捧げられた人は持って帰ることも出来るという・・。この交流ノートシステムは全国的にあったのかな・・・。

この時代、ネットも一応あったのですがパソコンは高級品だし携帯は親のを借りなければならず、さらにはパケ代という恐怖の存在がありまだまだ雲の上。

「も~っと!おジャ魔女どれみ」 おジャ魔女でBAN×2 / たからもの

おジャ魔女どれみ』や東映特撮ヒーローは子供向け番組を観ているという恥ずかしさ故に家族に隠れて観てました。録画したVHSは適当なバラエティ番組名をタイトルにして収納するという、こち亀に出てくるお茶屋の藤田くん並みの技をもってカモフラージュ。

 

自分がオタクであると自覚した瞬間

中学生時代はとても良い友人に恵まれており、私一人趣味が違ってもキモがられたりいじめられたりする事は無かったんですよ。みんな普通に接してくれて遊んでくれて。しかし中学生活も終わりの3年生の頃、クラスメイトと遊んでいたときにゲームの話をしたら言われたんです、「こま津ちゃんはオタクなの?」と・・・・。

いや〜すごい衝撃でしたね。オタクという言葉や概念はなんとなく知っていたけど、何故か自分がそれに該当するとは思ってなかったんですよね。そうか、漫画やヒーロー、アニメが好きで絵を描いたりするし私はオタクなのか・・・!と初めて自覚しました。そのクラスメイトに悪意はなかったものの、キモいと思われたら嫌だ、と趣味を胸に秘め生きて行くことに決めた瞬間でした。

アニソンばかり聞いていたので好きなアーティストを聞かれると困りましたがT.M.Revolutionと答えることで回避。 (出来ていたのかは不明)

 

オタクを隠すのに必死だった暗黒期、高校時代 

そして入学した高校で周りを見てみると、なんかもう中学とは別世界で。みんな髪型、メイク、ファッション、すべてこだわっていて可愛い!!可愛いが正義!!かたや今まで眉毛すらいじったことのない私。このままでは取り残されるという焦りからおしゃれの勉強を始めます。周りについて行くために必死だったんですよね・・・。必死になるあまり高校の間は漫画を読む以外のオタク趣味は封印していました。

しかし焦ってやり始めたからって何年も前からおしゃれを磨いてきた本物のおしゃれ女子に追いつけるわけでもなく、微妙な青春を送り3年間何やってたっけ・・・?って感じで高校生活は終わりました。まじで何して生活してたか思い出せない・・・・! 

 

ネットの恩恵を受け舞い戻った社会人時代

商業高校だったので卒業後はすぐ社会人に。自分で使えるお金がある。ネットが発達している。そしてスクールカーストを気にしなくて良い!!最高の条件が揃い、当然のようにオタクに舞い戻った黄金時代です。

仕事が終わったら漫画を読み、「魔法のiらんど」で夢小説を読み、お給料で購入したパソコンでニコ動やテニミュ、pixivを観る。毎週日曜は早起きしてこっそりとニチアサを鑑賞、押入れの中には東映ヒーローのフィギュアが並ぶ。

転職や人付き合いという試練を重ね、「休みの日何してるの?」の質問には「家でゴロゴロしたり買い物に行ったりします」と答えればそれ以上会話が発展しなくて済む等、自己防衛の術もレベルアップ。

そしてアメブロを始めたことにより、ブログを通じて同じ趣味の人との交流が出来るようになりました。そしてTwitterでは特撮好きのオフ会にも参加できて・・・・本当にネット・・・・偉大・・・・!

趣味のことを話せる場所ができ、さらにはアイドルにハマることで友人と活動できるように。ずっと恥じてきて、自分に自信のない要因の一つであったオタク趣味に対し、このままでいいじゃん、とやっと思えるようになりました。面倒だから隠すけど、隠しつつ上手くやっていけばいいじゃないかと・・・。いやぁ・・・ここまで長かったな・・・。

ももいろクローバーZ ソングス

誰に見せる予定もないのに毎週せっせとカラオケでフリコピに精を出していました。

 

趣味のおかげで今がある、現在。

学生のころに欲しかった仲間には恵まれなかったけど、社会人になって、ネットを通じ仲間ができた。リアルでもオタクな話も含め何でも話せる友人が1人出来た。 こんなイカれたプレゼントもくれるんだぜ。超好き。

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そして私の趣味を面白いと言ってくれ、趣味があるのはいい事だとグッズを買うことや遠征に行くことを許してくれる、そんな素晴らしい夫と結婚する事も出来た。

間違いなく人生で今が一番楽しいです。いつか手に入るから諦めるな!と、仲間が出来ず一人寂しかった中学生の頃の私に教えてあげたい。  

トクサツガガガ』の主題歌、ゴールデンボンバーの『ガガガガガガガ』の歌詞がまさにドンピシャで、仕事や恋愛で辛い時、趣味が助けてくれた。やる気が欲しい時に奮い立たせてもらった。なんなら結婚出来たのだって漫画のおかげだと思っています。(これはまた別途記事にしたいです)

今後は子供も産まれたり、人生色々あるでしょうが、家族や友人と、趣味に支えられて生きていきます。

青春時代をお金で取り戻す、ってどこかで聞いたことがあるフレーズですが、私も孤独でお金の無かった学生時代に出来なかったことで叶えたいことがあるんです。そう、同人便箋を作ることですね。グラデの。これからもやりたい事があふれていてオタクは楽しいです。 

 結局ネットは偉大だねって話でしたが、多感で無知な中学生時代の自分にネットがあったらどうなっていたやら・・・と思うとやっぱり無くてよかったかもしれない。

生きろ!ゾンビ・ヒロイン②『カメラを止めるな!』松本逢花

観たゾンビ映画のヒロインを描いて感想を語るシリーーーズの第二弾です。第一弾はこちら↓

comatsu-sub.hatenablog.com

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 先日『カメラを止めるな!』をレンタルにてやっと観ることが出来ました。上映の回数が少なすぎて劇場に足を運べずじまいだったのです。地方民はつらいよ。もうさんざん絶賛の声が出尽くしているとは思いますが、凄く良い映画だったので語らずにはいられない。金曜ロードショーでのテレビ放送も控えていることですし、ネタバレはなしで感想を綴りたいと思います。

 

ざっくりあらすじ(ネタバレなし)

kametome.net

廃墟にてゾンビ映画を撮影中、本物のゾンビが出現!!!監督はそれでも撮影続行!カメラを止めない! というストーリーのゾンビ映画。まずこの37分のゾンビ映画が、カメラ1台、 ワンカットで作られていているのが純粋に凄い!グダグダするところや素人っぽい、 B級っぽい作りでツッコミどころ満載なのまた良し。そしてそれはただの序章にすぎず・・ そのあとが本当に面白くて驚きっぱなしの笑いっぱなしなんですよも〜〜ほんとに。

カメラを止めるな!

 

「見終わったあとにもう一度最初から見たくなる」の最高峰

練りこまれたストーリーにより伏線や謎を綺麗に回収してくれる作品って、うわーーー!やられたーーー!もっかい最初から観るー!ってなるじゃないですか。『カメラを止めるな!』はその最高峰です。観終わってすぐ2巡目に入りました。

もうすべてが伏線でしかないし、 感じた違和感がすべて綺麗に解決。さらに想像できない展開が起きて、 ハラハラと驚きの連続。 

ちなみにゾンビものとはいっても内臓系のグロはないので、グロが苦手でも大丈夫・・・多分・・・( ゾンビ映画の見すぎで基準がわからなくなっている)。血は飛ぶけどB級映画ならではのザ・血のりって色ですし・・・。

 

絶叫シンデレラ・ヒロイン 松本逢花ちゃん

今作のヒロインはノーカットドラマに主演する、いまいちやる気のないアイドル。撮影中にゾンビが現れ、追われて追われて叫んで叫びまくる!不幸体質なベタベタヒロインです。やっぱりゾンビ映画はタンクトップにショートパンツだよね!!!日本人のアイドルって感じの華奢な手足が良い!!可愛い!! 

あと裏ヒロインとして、後半に登場する真央ちゃんも良かったですね・・・・!引き込まれる。最近、判断が必要なことや集中したいことがあれば心の中で彼女に喝を入れてもらっています。

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出演されているみなさん、本当に演技が上手いですよね〜。後半の展開を知ったあとだとさらに何重にも仕掛けられた深い演技に驚きます。

みなさんいわゆる無名の役者さんばかりだそうですし、プロデューサー役のどんぐり(竹原 芳子)さんに至っては50代で女優デビューされたんだとか。今作で一気に注目を浴び、みなさん続々と大手事務所に入ったりテレビや雑誌に登場していて、まさにシンデレラガール。

 

 

「面白い」はつくれる!!! 

情熱をもって一生懸命に、全員一体となって作品を作る姿が本当に格好良く、輝いていて、心を揺さぶられます。実際にも300万円という低予算、 無名の俳優さんばかりで作られたこの作品。

「予算が少なかろうが、無名だろうが関係ねぇ!!アイディアと情熱があればここまで面白いものが作れるんだ!!!」と映画が叫んでる。

「お金が無いから出来ない、歳だから出来ない、○○だからできない・・・・」作品作りだけでなく、人生のすべてにおいてそんな言い訳をしてしまう、弱い心をぶん殴られた気持ちです。

好きなことに一生懸命になること、仕事ややるべき事に情熱をもって取り組むことって本当に素晴らしい。私もやらねば!一生懸命生きなければ!と奮い立たせられる映画でした。

三谷幸喜先生の作品とか、釣りバカ日誌みたいに定期的に金曜ロードショーで流してほしい。

感想|映画『がっこうぐらし!』改悪一切なしの大成功実写化でした。【ネタバレ控えめ】

原作を超えた、と思えるほど素晴らしい実写化映画

ファンの多い漫画&アニメの実写化ということから、改悪されるのではないか、ただのアイドル映画になるんじゃないかと不安要素が囁かれていた実写映画『がっこうぐらし!』。

いざ蓋を開けてみれば、原作のキャラクターや設定をきちんとリスペクトし、上手く100分の映画に落とし込み、 さらに実写ならではの表現が掛け合わされているという、すごく良い作品に仕上がっているじゃないですか〜〜〜〜!!!

gakkougurashi-movie.jp

予告ムービーはこちらの公式サイトからどうぞ。公式サイトのトップの演出もいいなあ。

ほんとに観てほしいのでネタバレ最小限での感想とあらすじ

学校に泊まり、学校で自給自足し、イベントを楽しみ、 健やかに生活する「学園生活部」。そんな彼女たちを脅かす「ある存在」。生きるために戦いつつも日々の楽しさを忘れずに暮らす、彼女たちの青春とサバイバルの物語です。

はじまり

はじまり

 

 原作は『まんがタイムきららフォワード』 で現在も連載中の漫画作品。いわゆる「萌え絵」と「サバイバルホラー」の合体した作品で、 アニメもとても話題になった作品ですね。

 

原作の設定と実写の利の掛け算

原作の設定はけっこう変えられてこそいましたが、100分の映画にすごくうまく落とし込んであるので原作ファンの私でも改悪といった感想には全くなりませんでした。むしろ上手いーー!と感心するばかり。そこに実写ならではの表現が加わり魅力が増しています。

・アイドル女子高生のバチバチアクション

美少女女子高生がシャベルやバールで「奴ら」 をバキバキとなぎ倒す、それだけでもう100点!!100点です!!!!

さらにこれは意外だったのですが、殺陣にキレとスピード感があってもうめっちゃかっこいいんですよ〜。くるみちゃんの、 長い手足が映える映える。何度でも見たくなるなこりゃ。

・よりリアルになったホラーシーン
ハラハラ感、恐怖感が実写だとよりリアルになりますね。 扉がガタガタいってるだけでもすごく怖い。とくに「奴ら」が大群になるともう大迫力。エキストラも相当な人数がいますよね〜!作り手の気合を感じます。

・際立つ人間味
ゆきちゃんの明るさ、りーさんのか弱さ、めぐ姉のやさしさ、すべてうまく実写キャラになっていて良かったですし、ゆきちゃんの「ヤバ・・・」って所が、実写になるとまた、あっほんとうにヤバいやこれ・・・ と際立つ。分かっていても背筋が寒くなりました。

くるみちゃんを主人公にしたのはストーリーの面からもアクションの面からもすごく良かったと思います。先輩との描写も、よくある青春映画って感じで甘酸っぱさが増してますし、それによってストーリーの筋が上手いこと出来ていました。

あとね、個人的には途中から部員に加わるみーくんが凄く凄く良くて!!!
反発やトラウマがある役がすごくハマってて狂犬みたいで!可愛くて! 本当に良い!!可愛い!!! 

がっこうぐらし! 9巻 (まんがタイムKRコミックス)

・音楽やカメラワークの実写ならではの演出
音楽を使った実写ならではの表現といえば、原作とは違う体育祭のシーン。誰もが知ってるあの曲、走る女子高生。大変なシーンでそんなことやってる場合か!! と思いつつなぜか涙が出る。すごく良いシーンでしたね・・・・もう良いしか言ってないけども・・・・語彙・・・・。

またこういイベントと、 恐怖のパニックとの緩急がすごく上手いんですよ〜。キラキラとしたイベン卜の楽しい時間があるからこそ、次にやってくる恐怖への緊張感が増して絶望する。

ああ、この楽しい時間が終わってしまうのか、、、 と学園生活部の皆と同じ気持ちになれる。

アラが許される魔法のジャンル

突っ込みどころというか、アラというか、そういうのは正直・・・ めちゃくちゃあります。売り出し中アイドルたちの演技もすごく上手いという訳ではないし。 (これは慣れます)

「奴ら」の行動おかしくない?とか

設定どうなってるんだ?とか

ご都合主義すぎない?とか。
でも、このジャンルはね、許されてしまうんですよね。ファンタジーで・・・フィクションで・・・ エンターテイメントで・・・そんな存在だから・・・ゾンビは・・・(言っちゃった)

ゾンビ映画ではご都合主義はよくあることじゃないですか。都合のいい時に出てきて都合よく倒されてくれる存在でいてくれないとね、ゾンビは!細かい設定とかよく飛ぶしね!オッケーオッケー!!

(ゾンビものという事は予告やポスターでも分かっちゃうことでそこはもう言ってしまいましたがラストでさらに衝撃がありますよ!!)

それ以外にも伏線もうちょっと欲しかったな〜〜とかりーさんとめぐ姉のシーンは必要だったかな~~? とか思うところもありますが、それを差し引いてもすごす良い作品で、本当に観て良かった!

実写化の大成功例として、日本のゾンビものとして、歴史に残る映画。

こんなに良い実写化、めちゃくちゃ評価されてほしい。されるべき。是非劇場に足を運んでいただきたいです。血、グロなしなので苦手な方でも大丈夫だよ!

読書感想『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』|笑いと冒険のスーパーエンタメ本

ラジオでおなじみの鳥類学者:川上和人先生の著書

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

「どうも〜〜〜鳥の川上です」

このフレーズが脳内再生される方も多いのではないでしょうか、大人気ラジオ番組『夏休み子供科学電話相談』でおなじみ、鳥類学者の川上和人先生。

www.nhk.or.jp

私は惜しくもこのラジオを知ったのが今年だったのですが、キッズたちの愛らしさと発想力、先生たちの真剣な対応と人柄に惹かれ一気にファンになりました。とくに川上先生のトーク力はエンターテイメン卜性が強くていつも笑わせてもらっています。

書店で著書を発見し早速拝読したのですが、川上先生、もうほんとに文章が上手で面白い!一気に読んでしまいました。ワクワクが詰まった研究者の脳内を少し覗かせてもらえるような本。

 

散りばめられる漫画と映画の小ネタ

「この本を手に取ったってことは君と私は友人だ、友人なんだから俺の話聞くよね、さあこの本を読め!!」と冒頭からぶっ飛んでる先生。冒頭のツカミだからというわけではなくずっとこのテンション。高田純次さんかってくらい二言目にはボケが飛び出し、ツッコミ不在のためボケが止まらない。ボキャブラリーも豊富なのですごく面白く、笑いながら読めてお硬さゼロ!科学者であるということを忘れてしまいます。

そして先生、美女とそして映画と漫画が好きすぎるんですね。シュワちゃんジェームス・ボンド、ルパンは何回も出てくるし、ドラゴンボールジョジョネタ、ガンダムドラえもん、特撮ネタなどちょこちょこ挟んできます。大人の笑えるネタが満載です。

 

川上先生と一緒に冒険の旅へ

鳥類学者さん、予想よりも体力勝負のお仕事なんですね・・・。無人島、ジャングルなどで時に灼熱の太陽と戦い、落石の危機をくぐり抜け、10メートルの垂壁を登る。調査前には体を鍛えられるそうです。一緒に冒険に行っているようで読んでいるとワクワクします。

ジャングルでは虫と戦い(聞いただけで失神しそう)、海ではウツボ襲われ、街ではアルコールとの戦いに破れ転んで流血・・・など川上先生の冒険の旅をワクワクしながら読み、それにより調査された鳥たちのことが学べます。また鳥の話からヤギ、カタツムリ、ネズミ、恐竜、しまいにはチョコボールキョロちゃんにまで発展し、もどれもすごく興味深いです。

外来種問題、森林問題などに対しては真摯な態度でしっかりと語られているので、考えるきっかけになりますね・・・。

 

受け身で開ける道もある

この本を読んで、ラジオで聞く以上に川上先生の鳥への愛と、仕事を楽しんでおられることがすごく感じられて、天職とはこういうものかと感動しました。

意外にもこのお仕事に就かれたのは成り行きというか偶然だそう。人の助言を受け入れ、やってくる依頼を断らずにやり続けてきた結果ということで、「歩けばきっと棒に当たる」という言葉がとても刺さりました。

やりたいことや大志が見つからなくても、受け身の姿勢で目の前のことに一生懸命取り組んでいれば天職に巡り会えることもある。

希望とワクワクを頂き、大いに笑い、鳥や環境問題についての興味の入口になりした。とても良い本でした。他の著書も早く読もう〜〜! 

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (新潮文庫)

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (新潮文庫)

 

 カールが販売縮小してしまって、川上先生は大丈夫だろうか・・・・。