ドラマ『トクサツガガガ』も良いことだし孤独だったオタク女の人生を振り帰る

漫画の連載が始まったころは仲村さんと同世代だったはずがいつのまにか吉田さんや北代さんと同世代になっていましたこま津です。

www.nhk.or.jp

実写化ドラマが絶賛放送中の『トクサツガガガ』。もともと原作ファンだったのですが、ドラマもすごく良いですね。キャスティングやヒーロースーツの再現度も素晴らしいし、実写ということで人間関係のリアルさが際立ち、もう毎週ヒリヒリしています。 

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それに加え最近発売されてた御手洗直子さんの懐古オタク漫画(めちゃくちゃ面白いです)を読んで改めて思ったんですよ・・・・「学生時代からオタク仲間がいた人のことが心底羨ましい」と。私も仲村さんと同じく、人生の大半のオタク人生を細々と一人で過ごしていたので・・・。色々懐かしくなったので「仲間がいなかった女オタク」の人生を振り返ってみたいと思います。長いです。

腐女子になって四半世紀経つとこうなる?底?懐古編 (ZERO-SUMコミックス)

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今思えば兆候のあった幼少期

「外で遊ぶより絵本を読んだり絵を書くのが好き」と幼稚園の連絡ノートに先生から書かれるような子供でした。この頃から片鱗が出ていますね。初恋は『悪魔くん』のメフィスト2世です。片鱗出すぎですね。30年近く趣味変わってねぇ・・・。(ツンデレ好き)

悪魔くん

コロコロコミック愛読の小学校高学年時代

りぼんやなかよし、ちゃお・・・と少女漫画も大好きでよく買っていたのですが、遊びに関しては主にミニ四駆ハイパーヨーヨー等に熱中し、コロコロコミックを毎月愛読していました。姉妹しかいなかったので自主的に調べたり好きになったと思われます。

そして初めて買い与えられたハード、メガドライブ(両親のチョイス・・・)で一気にゲームっ子に。このころは無邪気に、ゲーム好きな女の子や男子と遊んでました。

シャイニングスコーピオン

  

一気に二次元への階段を転がり落ちた中学生時代

その後クリスマスなどのイベントでプレイステーションなどのハードが増えていき・・・。学校から帰ったらモンスターファームやろうとか、KOFやろうとか、レジェンドオブドラグーンやろうとか、そんなことばかり考えている女子中学生になりました。ネオジオフリークを毎号買ってイラストハガキも投稿してましたね。懐か死ぬ。

月刊 ネオジオフリーク 1997年 9月号 (SNK公認 NEO・GEOオフィシャル情報誌)

さらに私の人生を狂わせたツートップである『封神演義』と『シャーマンキング』に出会い、ファンロードを購読するようになり、同人という世界を知ってしまう。当時はまだ地方でも同人誌即売会イベントが開催されていたので、お小遣いて帰る範囲の同人便箋やラミカを買ってました。

漫研の子達の話に入れてもらう、古本屋の交流ノートで近所のお姉さんと会話する、といった交流はあったものの、結局仲間が出来るまでには至らず。

そうそうこの交流ノート、ルーズリーフを差し込むタイプのノートが店中に置いてあって、それで会話するツールだったんですよ。もちろんノートにその場で書くことも出来ますが基本家で書いて来て差し込むスタイル。名指しで捧げ絵と記載があれば捧げられた人は持って帰ることも出来るという・・。この交流ノートシステムは全国的にあったのかな・・・。

この時代、ネットも一応あったのですがパソコンは高級品だし携帯は親のを借りなければならず、さらにはパケ代という恐怖の存在がありまだまだ雲の上。

「も~っと!おジャ魔女どれみ」 おジャ魔女でBAN×2 / たからもの

おジャ魔女どれみ』や東映特撮ヒーローは子供向け番組を観ているという恥ずかしさ故に家族に隠れて観てました。録画したVHSは適当なバラエティ番組名をタイトルにして収納するという、こち亀に出てくるお茶屋の藤田くん並みの技をもってカモフラージュ。

 

自分がオタクであると自覚した瞬間

中学生時代はとても良い友人に恵まれており、私一人趣味が違ってもキモがられたりいじめられたりする事は無かったんですよ。みんな普通に接してくれて遊んでくれて。しかし中学生活も終わりの3年生の頃、クラスメイトと遊んでいたときにゲームの話をしたら言われたんです、「こま津ちゃんはオタクなの?」と・・・・。

いや〜すごい衝撃でしたね。オタクという言葉や概念はなんとなく知っていたけど、何故か自分がそれに該当するとは思ってなかったんですよね。そうか、漫画やヒーロー、アニメが好きで絵を描いたりするし私はオタクなのか・・・!と初めて自覚しました。そのクラスメイトに悪意はなかったものの、キモいと思われたら嫌だ、と趣味を胸に秘め生きて行くことに決めた瞬間でした。

アニソンばかり聞いていたので好きなアーティストを聞かれると困りましたがT.M.Revolutionと答えることで回避。 (出来ていたのかは不明)

 

オタクを隠すのに必死だった暗黒期、高校時代 

そして入学した高校で周りを見てみると、なんかもう中学とは別世界で。みんな髪型、メイク、ファッション、すべてこだわっていて可愛い!!可愛いが正義!!かたや今まで眉毛すらいじったことのない私。このままでは取り残されるという焦りからおしゃれの勉強を始めます。周りについて行くために必死だったんですよね・・・。必死になるあまり高校の間は漫画を読む以外のオタク趣味は封印していました。

しかし焦ってやり始めたからって何年も前からおしゃれを磨いてきた本物のおしゃれ女子に追いつけるわけでもなく、微妙な青春を送り3年間何やってたっけ・・・?って感じで高校生活は終わりました。まじで何して生活してたか思い出せない・・・・! 

 

ネットの恩恵を受け舞い戻った社会人時代

商業高校だったので卒業後はすぐ社会人に。自分で使えるお金がある。ネットが発達している。そしてスクールカーストを気にしなくて良い!!最高の条件が揃い、当然のようにオタクに舞い戻った黄金時代です。

仕事が終わったら漫画を読み、「魔法のiらんど」で夢小説を読み、お給料で購入したパソコンでニコ動やテニミュ、pixivを観る。毎週日曜は早起きしてこっそりとニチアサを鑑賞、押入れの中には東映ヒーローのフィギュアが並ぶ。

転職や人付き合いという試練を重ね、「休みの日何してるの?」の質問には「家でゴロゴロしたり買い物に行ったりします」と答えればそれ以上会話が発展しなくて済む等、自己防衛の術もレベルアップ。

そしてアメブロを始めたことにより、ブログを通じて同じ趣味の人との交流が出来るようになりました。そしてTwitterでは特撮好きのオフ会にも参加できて・・・・本当にネット・・・・偉大・・・・!

趣味のことを話せる場所ができ、さらにはアイドルにハマることで友人と活動できるように。ずっと恥じてきて、自分に自信のない要因の一つであったオタク趣味に対し、このままでいいじゃん、とやっと思えるようになりました。面倒だから隠すけど、隠しつつ上手くやっていけばいいじゃないかと・・・。いやぁ・・・ここまで長かったな・・・。

ももいろクローバーZ ソングス

誰に見せる予定もないのに毎週せっせとカラオケでフリコピに精を出していました。

 

趣味のおかげで今がある、現在。

学生のころに欲しかった仲間には恵まれなかったけど、社会人になって、ネットを通じ仲間ができた。リアルでもオタクな話も含め何でも話せる友人が1人出来た。 こんなイカれたプレゼントもくれるんだぜ。超好き。

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そして私の趣味を面白いと言ってくれ、趣味があるのはいい事だとグッズを買うことや遠征に行くことを許してくれる、そんな素晴らしい夫と結婚する事も出来た。

間違いなく人生で今が一番楽しいです。いつか手に入るから諦めるな!と、仲間が出来ず一人寂しかった中学生の頃の私に教えてあげたい。  

トクサツガガガ』の主題歌、ゴールデンボンバーの『ガガガガガガガ』の歌詞がまさにドンピシャで、仕事や恋愛で辛い時、趣味が助けてくれた。やる気が欲しい時に奮い立たせてもらった。なんなら結婚出来たのだって漫画のおかげだと思っています。(これはまた別途記事にしたいです)

今後は子供も産まれたり、人生色々あるでしょうが、家族や友人と、趣味に支えられて生きていきます。

青春時代をお金で取り戻す、ってどこかで聞いたことがあるフレーズですが、私も孤独でお金の無かった学生時代に出来なかったことで叶えたいことがあるんです。そう、同人便箋を作ることですね。グラデの。これからもやりたい事があふれていてオタクは楽しいです。 

 結局ネットは偉大だねって話でしたが、多感で無知な中学生時代の自分にネットがあったらどうなっていたやら・・・と思うとやっぱり無くてよかったかもしれない。