20年ぶりに『ふしぎの海のナディア』を観て驚いたこと【19話までネタバレ感想】
『ふしぎの海のナディア』を19話まで視聴しました。子供の頃に観ていた記憶はあるものの内容は覚えていないな。子供向けだしそんなに面白くないだろうけど大好きな『新世紀エヴァンゲリヲン』の関連作品ということで観とかなきゃな。そのくらいの気持ちで観始めたところ・・・・。
自分の大きな勘違いに恥じました。傑作といわれる理由がわかる。めちゃくちゃ面白い。これを子供向けにテレビで流していたのか・・・と衝撃すら受けています。全39話の折り返し地点までやって来たので、描いていたイメージとの相違点を前半の感想として綴ります。
グランディス一味がめちゃくちゃ魅力
グランディス、サンソン、ハンソンの三人組、こんなに素敵なキャラクターたちだったなんて!!!基本的に敵対する嫌な相手というイメージでした。もちろん最初はその役回りだけど、ブルーウォーターを狙ってナディアたちを追いかけている時も、子供であるナディアたちを守ろうとする場面があり一貫していい人たち。みんなハイスペックだし。
くだらない喧嘩をしたりギャグ要員ポジションをやりつつも、ナディアやジャンの良き姉、兄のようにしっかり子どもたちを守り導いてくれる。熱くてかっこいい大人たちです。ナディアがネモ船長を悪く言ったときに、ナディアをぴっぱたくのが副長のエレクトラさんでなくグランディスさんなのも良かったなあ・・・。
がっつり潜水艦アニメだった
ブログのタイトルやアイコンにもしている潜水艦。大好きなんです。そんなに詳しくはないけれどとにかく好き。かっこいいから好き。『ナディア』には『ノーチラス号』という潜水艦が登場する事はなんとなく知っていたのですが、こんなにがっつり潜水艦アニメだったとは。19話時点で半分以上は主人公たちが潜水艦に乗っている。
しょっぱなの4話からノーチラス号の戦闘シーンがかっこよすぎて・・・・。静の戦闘と派手な戦闘、現実と空想が混ざってすごくかっこいい。1990年代って手書きセル画の時代ですよね・・・?たまにすごい作画の時があって驚きます。
乗組員もみんな好きだけど特に内に熱さを秘めたお姉さん、副長エレクトラさんが好きです。
N(ナディアが)D(どちゃくそ)K(可愛い)
ナディアといえばナディア。Wikipediaやネットでは嫌われている意見もよく見ますね。たしかに自己主張が強くワガママな部分も多い。すぐ感情的になって塞ぎ込んだり怒ったり。嫉妬深いし。
う〜〜〜〜〜〜ん、
めっちゃ好き!!!!
もう可愛い。思春期の女の子っぽくて人間っぽくて。『めぞん一刻』の音無響子さんだって、ヤキモチ焼きだわめんどくさいわでもう大変ですがそこが可愛いじゃないですか。私が少年だったらこんな美少女に振り回されたいよ!後半もっとワガママになるらしいのでまた印象が変わるかもですが。それも含めて楽しみだ。
細身、褐色、へそ出し、ふともも、アクロバティックができる身体能力、好きだ!!
ジャン少年のハイスペックさ
ごめんジャン、きみのことを冴えないメガネくんだと思ってて・・・。飛行機を作れるくらい賢くて、度胸があり勇敢。めちゃくちゃいい男だね君は!!!
ナディアのスーパーワガママに「女の子って何を考えてるかわからないなあ」と困りつつも、ナディアを喜ばせるためにいつも奮闘するし命をかけて守るし。
それから思っていたより二人が付き合ってた。イコリーナさんのファンクラブに誘われたときも「僕にはナディアがいるし・・・」と断ったジャン。まじめ。好きとか言っていないしキスもしていないけど(19話時点)。ピュアで可愛い関係ですね。
大人社会の厳しさを見せつけられる
そして衝撃の15話。明るく良いお兄さんとしてジャンと仲良しだった、機関士のフェイトさんが戦闘中に死亡。毒ガスが噴出し閉鎖された機関室で、はじめはジャンに仕方ないさ、覚悟はできていると強がるも最期は「死にたくない」と泣き叫んで死んでいくんですよ・・・・・。辛すぎる。
子供だった少年少女が初めて社会に出て、社会、そして科学の恐ろしさを知るエピソードでした。いままでもガーゴイルが人を殺めたりしていてその理不尽さを匂わせていたものの、この15話で一気に少年少女の明るい冒険活劇という印象が崩れさりました・・・。化学は便利だけど危険である・・・・。
以上、『ふしぎの海のナディア』前半の感想でした。想像をはるかに超える魅力的なキャラクターとストーリー、潜水艦のかっこよさ。Blu-rayBOXの購入を検討しています。
『ナディア』を全部観てまたエヴァを見たら新たな発見があって面白いだろうと思いつつ、作中のオマージュ元探しの旅にも出たい・・・!まずは『海底2万里』を読もう。

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