漫画感想『ソウナンですか?』『罠ガール』|私の読んだ狩猟・ジビエ漫画その②
狩猟やジビエに興味津々、それ関する本を読むのが好きなこま津です。
今回は、前回のこちらの記事↑↑以降に読んだ漫画二作品の紹介と感想文です。どちらも現在連載中、かわいい女子高生が主人公という共通点があるのですが、それぞれ違うアプローチにより専門的な知識が学べる漫画でした。まずはアニメ化も控えているこちらから。
女子高生×ガチンコサバイバル!アニメ化も決定の『ソウナンですか?』
飛行機事故により、無人島に漂着した4人の女子高生。飲み水も無い、食料もない、必要な道具など一つもない状況で生き延びるガチサバイバル漫画です。現在最新刊は4巻。
普通だったら数日ともたない状況ですが、主人公のほまれが幼少の頃より父と世界各地でサバイバルしてきたサバイバル玄人だったことにより、4人は力を合わせ生き延びていきます。
そのサバイバル術は本当にガチなもので、とっても・・・エグいです。水分を得るため、あれをああしたり、食料といってもはじめから獣や魚は捕れないからあれのあれをあれして食べたり。
ちょっと私の口からは言えない。このあたりで読むのを脱落する人もいそう。でも本当に同じような状況に面したらそうしないと生きていけないんだろうなあ・・・。ロープの結び方や水への飛び込み方など、いざという時ためになる知識が満載です。
それもそのはず、原作は『山賊ダイアリー』シリーズの岡本健太郎先生ですもの。
前回のブログでも紹介しましたが、日常的に狩猟をしサバイバル生活も行う岡本先生のこのシリーズ、めちゃくちゃ面白いです。リアルに勝るものなし・・・。その岡本先生の知識と、作画担当のさがら梨々先生が描く可愛くてムッチリした女子高生!!まさに化学反応でとっても面白いです。
サバイバルの達人でクールなほまれ、スポーツ万能で豪快、アホかわいいアスカ、ちょっとワガママなお嬢様のしおん、おとなしくて頭の切れる、オタクなむつ。
この4人のJKたちのキャラクターもバランスがよくって、絶体絶命の状況でめちゃくちゃエグいことしなきゃなのに、この子たちが全部ギャグにしてしまう。こんなに明るくゆるく読めるサバイバル漫画があっただろうか。『自殺等』や『サバイバル』とやってることは同じなんですけどね・・・。
水分と食料を確保し、寝床や屋根を作り(これも生きるために重要なことだと学びました)そして段々と成長し、ウサギやイノシシを採るための罠を作り・・・。まるで人類の進化の縮図を見ているよう。
7月からのアニメも楽しみです。私は漫画のエグさとリアルさの部分が好きだけど、アニメでは和らぐのかな?
試し読みはこちら
日本のリアルな害獣問題vsわな猟女子高生『罠ガール』
自然豊かな田舎町に住む女子高生の千代丸。家の畑を荒らすイノシシやシカ、学校のゴミや畑を荒らすタヌキ・・・。さらにはカラスやアナグマ、ニホンザルなど、人が生活するうえで害獣となってしまう動物たちを捕獲するために奮闘する罠猟漫画です。最新刊は3巻。
彼女も標的になってしまうのだ
罠猟免許をもつ彼女ですがやはり野生動物はなかなかうまく捕まってくれず、あの手この手で動物と知恵比べをします。実際の農家さんや猟師さんもこうやって知恵を絞っておられるのでしょう、ほんとうに大変なことだ。シカが増えすぎたり、日本の害獣問題は社会問題にもなっていますしね・・。
捉えた害獣は基本役所に引き渡し。リアル。猟師さんのもとで捉えたシカを解体し、食べるジビエのお話もあります。食べるにしても処分するにしても、一匹一匹のストーリーごとに害獣問題について考えさせられる描写があり、重くもないけど決して軽くはない、リアルな命との戦いの漫画でした。
試し読みはこちら
更新者:こま津
ローソンのアイスカフェラテがないと生きていけない。